こんにちは、アジアン乗り鉄ティンギです。
気がつけば2020年も半分が過ぎてしまいました。
在宅勤務を続けていると、月日が経つのがいつも以上に早く感じます。
大規模社会的制限(PSBB)が始まる前から在宅勤務だったのでかれこれ3か月以上、出勤していないことになります。
正直なところ、毎日通勤電車に揺られるより、こちらの方がよほどラクではありますが…
自由に時間が使えますし。
仕事が回るなら、このままずっと在宅勤務でも良いと思いますが、6月上旬からジャカルタでオフィス活動の開始が条件付きで認められたことから街に活気が戻ってきました。
私の会社もそろそろ出勤になってしまうのかな…
※コロナ後のジャカルタの街の現在はコチラの動画をご覧ください!
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というわけで今回は、
コロナウイルスPSBB規制緩和の内容と日本人への規制内容、そしてインドネシアのコロナ感染者数の推移やジャカルタの現在の様子についてお話しします!
Contents
インドネシアのコロナウイルス感染者数の推移
2020年に入り新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大する中、インドネシアは2月下旬まで感染者ゼロと言い張っていました。
しかし、
3月2日に2名の感染者がジャカルタの近郊のデポックで見つかってから、インドネシアでも感染者の数が増え続けています。
一時期、感染源が日本人だといってやり玉に上がることもあり、新聞で騒がれていたので記憶にある人もいるのではないでしょうか。
インドネシア政府のコロナに対する対応は遅れ続け、3月15日にようやくジョコウィ大統領がソーシャルディスタンスの確保を国民に求めました。
しかし、それ以上の強い制限、たとえばフィリピンやタイのようなロックダウンもしない方針で今まできています。
例外的に学校は3月16日から閉鎖され、この学期内はオンライン授業が継続されています。
それ以外は通常の経済活動が続けられており、MRTやトランスジャカルタの運行本数は大幅に削減して通勤者のシャットアウトを試みたものの焼け石に水でいうグダグダな感じです。
そんなグタグタの中、4月に入ると1日200人超えの感染者数となり、4月末には1日あたり500人まで感染者数は増加してしまいます。
そして、5月下旬の断食明け大祭で、たくさんの人が故郷が中部ジャワなど故郷に帰ってからは、1000人/日の増加を続けています。
PSBBの規制解除で感染者数はさらに増加しており、6月に入ってからは1200人/日前後感染者の増加と
6月末時点でのインドネシアの総感染者数は5万5千人を超え、東南アジアで断トツのトップで、アジア全体でもインド、中国に次ぐ第3位と、3月時点では誰も予想をしなかった数字になっています。
インドネシアではまさにこれから感染拡大が始まろうとしているといえるでしょう。
コロナウイルスのPSBB規制緩和の内容
前置きが長くなりましたが、PSBB規制緩和の内容を見ていきましょう。
ただ、規制内容が大したことないので何が変わったか正直実感がわきません。
なので、PSBB中に制限されていた規制で解除されたものを挙げていきますね。
PSBB期間中に制限されていた主な事柄とPSBB規制緩和後の状況
- オフィス活動(実際はほとんど守られていなかった)→6月8日から通常の50%以下の出社人数で許可
- 飲食店の店内営業(持ち帰り専門店として営業)→6月8日より通常の50%以下の定員で店内飲食許可
- オジェック(ゴジェックやグラブなど)での旅客輸送→6月8日より営業再開
- 総合スーパー・食料品店以外の営業(モールは食料品売り場・フードコート以外閉鎖)→6月15日から再開。ただし、入場制限有り
- モナス、ラグナン動物園、タマンミニなどの観光施設の営業→6月20日から再開
交通機関の状況
- 電車(KRLコミューターライン)→終電繰り上げ以外は平常運行、混雑時は乗車制限実施
- MRT→運転時間帯の縮小・一部駅の休止・30分間隔で運転(平日はほぼ平常通りに戻る)
- トランスジャカルタ→運転時間帯の縮小・運行系統の縮小(運休していた系統の一部運転再開あり)
規制緩和での日本人への影響
PSBBの発令前の3月下旬から4月上旬にかけて、日本に一時帰国した在住日本人は一定数います。
しかし、一旦インドネシアを出ると再度入国できなくなる可能性があるので、そのままインドネシアに残っている人も多いです。
その後、一時帰国中の日本でKITASなど滞在ビザが切れても特例的にインドネシアに入国できるようになりました。
また、入国の時に求められる健康証明書や抗体検査の結果も、入国後にクマヨランのアジア大会選手村で検査を受けられるようになっています。
この場合、空港から専用車でクマヨランまで移送された後、選手村か近隣ホテルに宿泊して検査を待ちます。
そして検査結果が出たら自宅へ向かうことができます(ただし14日間は自宅待機ではありますが)。
私のまわりでもクマヨランで検査を受けた人が何人かいますが3~4日はかかっています。
ホテルに宿泊する場合は自己負担になりますが、衛生面や環境面を考えるとホテルの方がおすすめです。
日本では感染の疑いの無い人は検査を受けるられないので、インドネシア政府の求める書類が用意できないと在留邦人の中から不満の声が上がっていました。
新規ビザの発給は再開されていませんが、現地入り後の検査が認められたことはKITASなど長期滞在ビザ保持者には朗報と言えるでしょう。
6月中旬頃から、スナヤンなどジャカルタ中心部で日本人を見かける機会が格段に増えました。
お昼に日本食のレストランに行けば、日本人だらけという以前の風景も戻りつつあります。
しかし、一部の日系企業は会社の指示で日本待機という人も多く、まだジャカルタに戻れない人は少なくありません。
ジャカルタの現在の様子
現在のジャカルタの様子は動画で詳しく紹介していますが、平和です。
犯罪が増加傾向にあると新聞などで報じられているものの、依然とそんなに変わらないです。
朝の通勤電車やバスはコロナ前より通常よりは空いています。
一方で、ナンバープレートの奇数偶数制度が当面の間、取りやめになっているので道路の渋滞が少し気になります。
ただコロナ前の状況と比べれば、それでも渋滞は緩和されています。
コロナ禍以前の世界にはもう戻らないとよく言われますが、インドネシアの場合そもそも外に出たくない人たちなので、リモートワークがこれを機に定着する可能性もあります。
日本では通勤ラッシュが元に戻りつつあると言われていますが、ジャカルタはこのままフェードアウトするかもしれませんね。
飲食にしても、コロナ前からGoフードやGrabフードなどフードデリバリーが発達しているので、レストランに行くという行為もマイナーになるかもしれませんね。
※インドネシアのデリバリーアプリの登録方法・使い方はこちらの記事をご覧ください!
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ゴーフードのインドネシアでの使い方は?GO-JEKとGO-FOODの関係を解説!
グラブフードの使い方と配送料金は?Grab Foodでタピオカを注文する方法やGOFOODとの比較も
まとめ
新型コロナウイルスという未曽有の脅威に世界中が晒されていますが、インドネシアでは人々に悲壮感は無くいつも通りのジャカルタの日常が繰り返されています。
チフスやデング熱などコロナウイルスより致死率の高い感染症で毎年多くの人が亡くなっている国なので、危機感は少ないのかもしれません。
インドネシアの世論的には、感染者の増加よりも経済を止められた方が生きていくことができないと嘆いています。
政府方針を見ても感染者数が増加していても経済活動を優先するのは、国民への抗体取得を狙っているのかもしれません。
果たしてどれくらいの国民が抗体を得ているのか、きっと研究者の中には興味深くインドネシアの状況を見ている人もいるでしょう。
2か月後、3か月後のインドネシアは果たしてどうなるのかすこし心配です。
しかし、どんな危機ものらりくらりとかわす?!のがインドネシアなので、Tidak apa apaの精神でなんとかなるのではと楽観視しています。
それよりも、このステイホーム期間を今後の人生のためにいかに有意義に過ごせるかが大切なのではないでしょうか。
※コロナ後のジャカルタの街の現在はコチラの動画をご覧ください!
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