Selama siang(こんにちは)

ジャカルタ在住15年目のクーチンです。

前回は、インドネシアのビザの種類についてお話ししました。

インドネシアのビザの種類と申請方法は?観光ビザと就労ビザのちがいを解説!

インドネシアのビザの種類は活動別でいろいろで、わかりにくいので、まだ読んでない方はこちらの記事でインドネシアのビザ制度の全体像を把握してください。

さて今回は、ジャカルタやバリなどインドネシアでの長期滞在や出張で使える

到着ビザ(VOA)

を中心にお話しします。

それでは、

インドネシアの到着ビザオンアライバル(VOA)の取得・延長手続きや観光ビザ免除の要件など見ていきましょう!

Contents

観光ビザ免除の条件や注意事項

日本人が観光でインドネシアを訪れる場合、30日以内の滞在であればビザは免除されます。

滞在期間の延長はできませんが、30日以内の観光であればビザなしでOKです。

ビザ免除を受けるにはいくつか条件があります。

  • インドネシア入国時点でパスポートの有効期間の残りが6ヶ月以上ある
  • パスポートの空白ページが1ページ以上ある
  • 出国用のチケットを持っている
  • 入国地点が主要な空港・港に限られる

これらの条件はたいていの人が問題なくクリアできるでしょう。

ビザ免除が可能な空港・海港は、

  • ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港
  • バリのングラライ国際空港
  • ジョクジャカルタのアジスチプト国際空港
  • ロンボク国際空港
  • スラバヤのジュアンダ国際空港
  • メダンのクアラナム国際空港
  • マナドのサム・ラトゥランギ国際空港

など旅行者が到着便でおりる空港はビザ免除で入国できます。

日本からインドネシアに入国するときビザ免除できない空港はほとんどないので心配ありません。

ビザ免除でインドネシア入国の流れ

インドネシアの空港に着いたら、そのまま入国審査の列に並びましょう。

入国審査の係員に「訪問目的は」観光と言うと、

「VISA EXEMPTION」と書かれた緑色のスタンプ

をパスポートに押してくれます。

このとき、スタンプがちゃんと押されているか、スタンプの日付が正しいかを必ず確認してくださいね。

もし、日付が間違っていると、後々やっかいなことになりがちなので、その場で係員に修正してもらいましょう。

到着ビザ(ビザオンアライバル)の意味と種類

到着ビザはその名のとおり空港に到着してから取得するビザです。

到着ビザは英語で「ビザオンアライバル」、略してVOAと表記されます。

VOA取得の条件は、観光ビザ免除とほぼ同じです。

  • インドネシアに入国する時点でパスポートの有効期間の残りが6ヶ月以上ある
  • パスポートに連続した空白ページが2ページ以上ある
  • 出国用のチケットを持っている
  • 入国地点が主要な空港・港に限られる

到着ビザはどんな活動で利用できるのでしょうか。

  • 30日を超える観光
  • 親族訪問
  • 社会訪問
  • 芸術・文化
  • 政府用務
  • 商業目的でないスポーツ
  • 視察・短期講座・短期トレーニング、
  • 商談
  • 商品の購入
  • 講演・セミナー・国際展示会参加
  • インドネシア本社または駐在事務所での会議
  • トランジット

以上が到着ビザで適用される活動です。

一言で言うと、長期間の観光や出張で使えるビザです。

ただし、到着ビザで工場訪問は認められていないので注意してくださいね。

到着ビザの滞在可能期間は30日で、1回だけ30日の延長が可能です。

なので、到着ビザで一回延長すると、最長で60日間インドネシアに滞在できます。

事前に日本のインドネシア大使館に行かなくて60日間滞在でき、出張にも使える優れものビザです。

到着ビザ(VOA)の料金改定・払い方

到着ビザ(VOA)の料金は50万ルピア(約4,000円)です。

実は2019年4月まで、到着ビザ料金はUSドル表記で35米ドルでした。

しかし、ルピア使用を奨励しているインドネシア政府の方針により、到着ビザ料金もルピア建てに変更されました。

とは言え、空港に到着したばかりの外国人はルピアを普通持っていません。

なので、到着ビザ料金は、現在も米ドルや日本円などの外貨で支払うこともできます。

外貨で支払う場合は、その日のレートにより請求額が変化するので注意してくださいね。

たとえば、1ドル=1万4000ルピアなら、50万ルピアは35.7ドルです。

端数は切り上げになので、この場合36ドルが到着ビザ料金になります。

1ドル札などの小額紙幣を用意しておくとストレスフリーです。

支払いは現金のみで、カードは使えません。

2019年10月現在、外貨で36ドル払っても出てくる領収書の額面は35ドルのままなのに違和感を感じます。

どうやらルピア建てに変更する前の古い領収書を使い続けているようです。

少額ではあるものの、出張者の場合、会社に経費請求するとき実際の使用額と合わなくなり気持ちわるいです。

また、事情を知らない外国人は

「36ドル払ったのになんで領収書は35ドルなの?1ドルは係員へのワイロ?」

なんて不快な気持ちになるので、早く領収書もアップデートしてほしいです。

スカルノ・ハッタ空港での到着ビザの取得方法

スカルノ・ハッタ国際空港での到着ビザの取得の流れを見ていきましょう。

スカルノ・ハッタ国際空港は3つのターミナルがありますが、

JAL、ANA、ガルーダなど日本人がよく使う第3ターミナル

を例に説明します。

飛行機をおりて空港内の長い廊下を歩いていくと入国審査場に着きます。

そこで入国審査の列には並ばず、「VISA ON ARRIVAL」と書かれた到着ビザ(VOA)専用カウンターに行ってください。

右側のVOAカウンターで50万ルピアを支払い二枚綴りの領収書を受け取ったら、左側のVOAカウンターへ行き、領収書とパスポートを提出します。

このVOAカウンターでは到着ビザの発給と入国審査が同時に行われます。

ここでパスポートに到着ビザのシールを係員が張り入国スタンプが押されれば、入国審査は終了です。

「INDONESIAN」「FOREIGNER」と書かれた入国審査場には並ぶ必要はなく、

「VOA EXIT」と書かれた出口

から出て荷物受取所に進みましょう。

ここでも、到着ビザのシールと入国スタンプの日付と内容は必ず確認してくださいね。

50万ルピアを払ったのに到着ビザのシールが貼られずビザ免除のスタンプが押されていたという笑えない話もあるので注意が必要です。

到着ビザ(VOA)の延長手続き

到着ビザ(VOA)は1回に限り30日間の延長ができることは本文冒頭でもお話ししました。

インドネシア国内のイミグレ・オフィスで到着ビザ(VOA)を延長することができます。

VOAの延長に必要な書類は

  • 申請書(各イミグレ事務所でもらえます)
  • パスポート原本とコピー
  • 取得済み到着ビザのコピー
  • 出国用航空券のコピー

です。

ホテルの予約証書など滞在場所を証明する書類が必要だったという声もあるので、いちおう用意しておいたほうがいいでしょう。

到着ビザ(VOA)の延長費用は

50万ルピア(約4,000円)

です。

では、到着ビザ(VOA)の延長手続きの流れを見ていきましょう。

VOAの延長手続きは3回もイミグレに行かなければならないので、なかなか大変です。

1回目イミグレ訪問

最寄りのイミグレに行き、到着ビザ(VOA)延長の申請書に記入しましょう。

ジャカルタやバリのイミグレでは、順番待ちの発券機があるので番号札を取って待ちます。

発券機などがない場合は係員に声をかけてください。

しばらくして番号が呼ばれたらカウンターで申請書やパスポートなどの必要書類を提出します。

その後、少し待って受付証を受け取り、次回のイミグレ訪問日時が指定されます。

普通は3日後くらいです。

この日の手続きはここまでです。

なお到着ビザ(VOA)の延長手続き中は、パスポートはイミグレ・オフィスに預けたままになるので、パスポートのコピーは必ず手元に残しておきましょう。

2回目のイミグレ訪問

2回目のイミグレ訪問では写真撮影と指紋登録を行います。

大きなイミグレだと撮影室の近くに発券機があるので番号札を取ります。

呼ばれて撮影室に入ると、簡単なインタビュー、写真撮影、指紋登録が同時に行われます。

インタビューでは、延長の目的などを聞かれます。

終わると受付証と銀行振込用紙が渡され、次回の訪問日時の指定を受けます。

次回のイミグレ訪問までに、振込用紙でVOA延長料金の振込を済ませておきましょう。

到着ビザ(VOA)延長料金の振り込みは、ビザ振込に慣れたイミグレの近くの銀行を使うことをおすすめします。

3回目のイミグレ訪問

受付証と銀行振込の証明書を提出して、パスポートを受け取ります。

パスポートには延長のスタンプが押されているので、有効期限などを確認しましょう。

これでようやく延長手続きは完了です!

延長手続きは空港で発給された到着ビザの期間(30日)内に終えなければならない点に注意してください。

手続きはスムーズにいっても5営業日はかかります。

「システムがオフライン」「○○が故障した」などでイミグレの業務がストップすることがよくあるのがインドネシアです。

祝日の関係で営業日が少なかったということもあり得ます。

なので日にちに余裕をもって、入国から20日目ぐらいにはVOA延長手続きを開始することをおすすめします。

ちなみに到着ビザの延長手続きは、ビザ申請のエージェントを使うこともできます。


ご自分で到着ビザ(VOA)の延長申請をする時間がない場合やめんどくさいといったときは、費用はかかるもののこういったエージェントを使うのも一つの方法です。

まとめ

いかがでしたか。

今回は、

インドネシアの到着ビザ(VOA)の取得方法や延長手続きを中心に解説しました。

インドネシアは169ヶ国に観光ビザ免除を認めていることからも、政府の観光客を誘致したい姿勢が見て取れます。

インドネシアには神々の島バリはもとより、古都ジョクジャカルタ、ダイビングの聖地マナドなど素晴らしい観光地がたくさんあります。

今回の記事を参考にして、30日以内の観光ではビザ免除、工場視察をのぞく出張や60日以内の観光では到着ビザ(VOA)をつかってインドネシア滞在を気軽に楽しんでくださいね!

 

Sampai jumpa lagi.(ではまた)