こんにちは。
バリ島在住のアイーです。
世界中で猛威を振るっているコロナウイルス。
日本でも全国に緊急事態宣言が発令されて自宅待機をされている方も多いかと思います。
ここバリ島でも感染者が日に日に増えており私も今は外出せず自宅で過ごしています。
高齢者だけでなく若い人や子供、乳幼児の重症化例もあるとのことなので、乳児がいる我が家では我が子の感染だけは何が何でも避けるべくできる限りの感染予防を徹底しています。
みなさん、感染するかもしれない不安や先の見えない不安を抱えて日々をお過ごしかと思います。
本当に早く終息してほしいですね。
※コロナウイルス渦中のバリ島の現在の状況を動画にしました。
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今回は、
新型コロナウイルスのバリ島の感染者数と原因、そしてインドネシアへの日本人の入国制限と空港の現状についてお話しします。
そして、実はわたし日本では看護師をしていました。
なので、医療者目線からみたコロナウイルスの状況についてもお話しできればと思います。
Contents
コロナウイルスのバリ島の現在の状況と感染者数
インドネシアは3月ごろまで、国内のコロナウイルス感染者数はゼロと誇っていました。
インドネシアのジョコ大統領は「お祈りのおかげだ。」と言っていたそうです。
また、早々に中国⇔インドネシア便を欠航にしていました。
しかし、私の旦那によると(旦那はミュージシャンで、バリ島の観光地のレストランやホテルで演奏をしています。)中国人観光客は減ってはいるが、依然としてまだいるという状況でした。
こんな状況なのに、
「コロナウイルス感染者ゼロというのは怪しいな」
と当時から思っていました。
そして、3月2日に国内のインドネシア人の感染者が初めて確認されてから、感染者数・死亡者数が日に日に増加しています。
4月17日現在のバリ島の
コロナウイルスの感染者数は124人、
- 回復者数は36人、
- 死亡者数は2人
です。
インドネシア全体の感染者数は5923人で死亡者数は520人。
感染者の半数以上はインドネシアの首都ジャカルタが占めています。
この数字を見て私が最も気になっているのが致死率の高さです。
インドネシアの医療水準が脆弱だから適切な治療ができないのか、そもそもの検査数が少なくて誤診により分母となる感染者数が少ないのか。
バリ島は比較的感染者数・死亡者数が少ないですが、お金のない人は発熱・咳などの症状があっても病院へは行きません。
実際に、近所の人もひどい咳をしているのに病院へはかかっていません。
さらに、今バリ島はデング熱の時期でデング熱でも高熱が出るので誤診されているケースもあるのではないかと思います。
なので、インドネシアのコロナウイルスの実際の感染者数はもっと多い可能性が高いです。
バリ島の入国制限の内容と空港での対応
今までバリ島に観光目的で来る日本人は30日間ビザが免除されていました。
さらに入国訪問査証(VOA)を取得すれば最大で60日間滞在が可能でした。
インドネシアのVOAの取得方法はこちら!
↓
インドネシア到着ビザオンアライバル(VOA)の取得・延長手続きは?観光ビザ免除の要件も!
コロナウイルスパンデミック前の今年の1月から3月までは中国以外の国の入国制限はされておらず各国から観光客がバリ島に来ることができました。
実際に私の日本の友人も2月上旬にバリ島を訪れていますが、3月20日から状況は一転し追加で入国規制措置が出されました。
入国制限に関して、必要なところだけお伝えしたいと思います。詳しくは在デンパサール日本総領事館のHPに記載されているので見てみてください。
- すべての国に対して、短期滞在のビザ免除、入国訪問査証(VOA)の一次停止が決定。
- インドネシアに入国する場合は、事前にインドネシアの在外公館で目的に沿った査証を取得が必要。査証取得の際に、「健康証明書」の提示が求められる。
- インドネシア入国する直近の過去14日間に、イラン、イタリア、バチカン、スペイン、フランス、ドイツ、スイス、イギリスに滞在歴のある外国人の入国・トランジットは禁止。
- 既にインドネシアに在留・滞在している外国人が保持している、有効なKITAS(一時滞在許可)やKITAP(定住許可)は効力を失うことはありません。また、一時出国してもその効力を失うことはありません。再入国時に渡航先の医療機関で作成された健康証明書を空港にて提出が必要。
引用元:https://www.denpasar.id.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
バリ島旅行をしばらく控えるべき理由
日本でも人気のリゾート地、バリ島ですが、今はバリ島旅行を控えるべきです。
というより、今は気軽にふらっとバリ島に来ることができません。
30日以内のインドネシアに入国には通常はビザ免除ですが、現在は大使館でビザを取得しなければならなくなっています。
コロナが終息するまでは観光目的の人にビザは発行されないので、物理的に日本からバリ島へ来るのは難しいといえるでしょう。
さらに、バリ島⇔日本便の飛行機が大幅に減便しているというのが現状です。
私は関西出身なので4月のバリ島→関空行を調べたところ、直行便は2便しかありませんでした。
また、バリ島のコロナウイルス感染者は日に日に増加してることに加え、医療体制が日本ほど整っていないという問題があります。
これらを考慮すると、観光でバリ島に今行くメリットはありません。
なにより、多くのレストラン、ホテルは閉まっているしビーチにすら行けないので、いつものようにバリ島滞在を楽しむことはできないでしょう。
バリ島のコロナ規制状況
現在、バリ島では外出自粛が求められていますがロックダウンまではしていません。
3月25日に行われたヒンドゥー教のお祭り「ニュピ祭」の翌日、コロナウイルス対策として外出禁止令が出ましたがそれも1日で終わりました。
ニュピについてがこちらの記事で解説しています。
↓
ニュピのバリ島での過ごし方と注意点は?2020年ニュピの日とオゴオゴについて解説!
数日間外出禁止となるという噂はありましたが、現在のところまだ決定はされていません。
私の旦那の両親の家がある地域では、他の地域の人がその地域に入ることを禁止されていて、バリ島内でも地域によって対応が違います。
また、先日子供の予防接種のため病院へ行った帰りに、警察官がスピーカーで自宅待機するよう呼び掛け消毒液をまいていました。
バリ島内では、たくさんのレストランが閉店、モスクは閉館されており、ビーチは立ち入り禁止、イベント開催も禁止されています。
毎年、ニョピ祭前日に行われるオゴオゴも今年は中止となりました。
結婚式や葬儀も少人数でするよう呼びかけられています。
実際、結婚式場に警察官が止めに入ったというニュースも流れていました。
自宅待機するよう指示はあるけれど、強制力はなくあくまでも「外出自粛」というのがインドネシアらしいといえばらしいです。
ある意味、日本政府の対応にも似ていますね。
なので、バリの街中では自由にバイクや車が走っています。
道端ではバイクタクシーの運転手がたむろしていたり、近所の奥さんは家の前で子供を遊ばせ井戸端会議をしていたりと、緊張感は皆無です。
コロナ前・後のバリ島で何が変わった
コロナウイルス前後のバリ島で1番変わったことは、とにかく人が少ないところです。
これは世界中どこでも同じです。
バリ島は観光産業がメインなので、観光客がいないと本当に閑散としてしまい活気がなくなります。
そして、バリ島の観光業界の多くの人達は職を失っています。
私の旦那もその1人です。
彼はミュージシャンで、観光地のレストランやホテルで演奏していました。
レストラン、ホテルが閉まっているので演奏はできず、結婚式などのイベントの演奏の仕事もなくなりました。
彼のミュージシャン仲間達も職を失い、地元に帰った人や、バイクタクシーのドライバーをやったり、野菜、果物を売ったり、今できる仕事に転職した人がたくさんいます。
以前のバリ島にもどるのはいつ?
いつ以前のバリ島に戻るのはいつごろでしょうか?
正直、全く先が見えません。
今はまだコロナウイルスの感染者が増え続けているので、バリ島内のコロナウイルスがいつ終息するか予測がつかない状況です。
たとえバリ島内のコロナウイルスが終息しても、他国からコロナウイルスを持ち込まれる可能性を懸念して、しばらくの間外国人の入国を制限するのではないかと思います。
観光客がいなければバリ島に以前のような活気は生まれないし、経済は回りません。
全世界の人が今感じているのと同じように、バリ島の人達も先の見えない不安を抱えながら生活しています。
しかし、優しく陽気で笑顔が素敵なバリ島の人達や素晴らしい自然は、今後も変わらないでしょう。
早く、世界中のたくさんの観光客でにぎわうバリ島に戻ってほしいです。
まとめ
人々仕事を奪い、娯楽を奪い、感染するかもしれない、死という恐怖をあたえ、世界中の人々を苦しめているコロナウイルス。
今のところ終息する気配は見えませんが、いつか必ず終息、もしくはワクチン、治療薬が開発されるはずです。
今私たちにできることは、とにかく「Stay Home」!
一人一人の心がけと行動がとても大切で、何が何でも感染拡大、医療崩壊だけは避けたいところです。
4月下旬から、イスラム教徒にとって最も大切な行事「ラマダン」が始まります。
ラマダンについてはこちらの記事で解説しています。
↓
ラマダン断食の意味と理由や期間・時期を解説!インドネシアのレバラン休暇とテロの可能性も!
いつもなら日本のお盆や正月のように家族で集まって共にお祈りしますが、今年はそれも無理そうです。
この不自由な現状になって、今まで当たり前のようにやっていたことのありがたみを実感しています。
一刻も早く、コロナウイルスが終息して自由に世界中飛び回れる世の中に戻ってほしいです。
※コロナウイルス渦中のバリ島の現在の状況を動画にしました。
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