Selamat siang!(こんにちは)
アジアン乗り鉄ティンギーです。
ジャカルタ屋台飯シリーズでは、7年間ジャカルタで暮らすわたしがよく行く屋台飯を紹介します。
今回はナシチャンプルです。
ナシチャンプルというとインドネシア料理レストランを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
しかし、
ローカルのインドネシア人は屋台飯が大好きなので、インドネシア・ローカル生活を目指しているわたしとしては屋台飯は避けては通れない存在です。
インドネシアの屋台は店先でおかずを選ぶお手軽ソウルフードで、格安なのがいいところですよね。
※記事の前に、ティンギーの本物のナシチャンプルを探す旅動画はこちら!
↓
今回は、
ジャカルタのナシチャンプル屋台の味と値段、そして正しい食べ方と頼み方などをインドネシア在住7年目のティンギーが解説します。
Contents
ナシチャンプルとは
これがナシチャンプル!(色んなインドネシア料理の盛り合わせプレート) pic.twitter.com/Zlayzx096v
— サキ@10/14西2ナ44a (@llxsakixll) September 23, 2019
ナシチャンプルとはその名のとおり、
まぜ(チャンプル)ご飯(ナシ)
で、ご飯に3~4種類のおかずが盛り付けられたインドネシア料理です。
大き目のお皿にご飯とおかずをのせればなんでもナシチャンプルになると勘違いしそうですが、
おかずの種類や味付けは地域によってちがい、ご飯のかわりにサフランライス(ナシクニン)やココナッツライス(ナシウドゥック)を使うところもあります。
レストランのナシチャンプルの値段を確認すると、
100,000ルピア(約800円)くらい
です。
これ……ローカル感覚で言うと
かなり高い
です。
高級レストランのナシチャンプルは、おかずとご飯が大皿に盛られて出てきて、屋台みたいにおかずを選べないし値段も高いのであまり行くことはありません。
が、注文が楽なので旅行者向きと言えるでしょう。
ご飯のまわりに鶏肉、野菜、卵、テンペなどが少しずつ盛られていて、日本のお弁当みたいで見た目も華やかですし。
思い切りローカル仕様のナシチャンプルも好きだけどこういう観光客向けにカスタマイズされたナシチャンプルもかなりおいしい。ここの野菜はしっかりterasiがきいていて酸味もある。ものすごく好みの味なのでこれ食べたさにリピートしてしまう。他にいくらでもレストランがあるというのに!! pic.twitter.com/OsYpqq1tWJ
— ysm141@帰国中 (@ysm141) March 13, 2019
ナシチャンプルは地方によって呼び名が違います。
- ジョグジャカルタのナシグデッグ
- ソロのナシリウェット
- チルボンのナシジャンブラン
などなど。
料理や具材はほぼ同じですが、ジョグジャのナシグデックはかなり甘い味付けが特徴です。
ジョグジャに行ったときナシグデックを食べましたが、あまりの甘さに泣きが入りそうになったのを思い出します…
おすすめ屋台ナシラメス
さて、屋台のナシチャンプルについて見ていきましょうか。
「おすすめは?」と聞かれると正直困ってしまいます….
というのも、どこのナシチャンプルも味はそんなに違わないので。
とてもシンプルな料理ですので….
ナシチャンプルの屋台は看板もないので、どれがナシチャンプルの屋台か分かりにくいです。
この前、乗り鉄仲間が電車撮影の合間に朝ごはんを食べに屋台へ行くと、メニューがないから注文できないと嘆いてました。
報告忘れてた。今日の朝ごはん。料理名はナシレマッであってる?約80円 pic.twitter.com/irUULA4hOg
— クリオ (@kurio9638) September 17, 2019
これはナシウドゥックですね。
ナシウドゥックはインドネシア人の朝食の定番です。
屋台のナシウデゥックの値段は、
7000ルピア(56円)~10000ルピア(80円)
とかなり安いです。
ローカル屋台は、おばちゃんが家で料理したおかずを選ぶスタイルで、看板やメニューはありません。
私の家の近くのナシウドゥック屋さんもこんな感じです。
ナシチャンプル屋台はお昼時にはおかずが増えて、魚や野菜・スープがある屋台もあります。
こういった大きめの屋台は
ナシラメス
と呼ばれています。
わたしの会社の前にもお昼前にはナシラメスの屋台が並んでいます。
↓
せっかくなので、今日のお昼はこの屋台で食べることにましょう。
本日の献立です(おかずは日替わりです)
↓
もちろんメニューなんてありませんよ!
奥から、
- ミーゴレン(焼きそば)
- テロールブラット(ゆで卵)
- テロールダダール(卵焼き)
- カンクン(空心菜)
- テンペ
- ブンチス(いんげん)
- ゴレンガン
頼み方はここで食べるか、持ち帰りか選べます。
食器にご飯をよそってもらい、好きなおかずを選びましょう。
食材の名前がそのまま料理名です。
おばちゃんに聞いても、期待した返答は戻ってきません(笑)
Tidak apa apa..というわけですね…
ま、名前がわからなくても、指さすだけで通じるので問題ありませんが!
わたしのこの日のお昼ご飯です。
↓
お値段は3~4種類おかずを選んでご飯と合わせて
15,000ルピア(120円)
とボリュームの割りに激安です。
レストランのナシチャンプルの値段とくらべると6分の1です。
これがインドネシアのローカル屋台の値段なのです。
え、ジャカルタに本物のナシチャンプルがあるって!?
ジャカルタの人たちのランチは、ビルの前にズラリと並ぶ屋台で食べるというのがポピュラーのようです。 pic.twitter.com/e6BX1CPOsw
— なると (@73nt6k4rzajs7XU) June 2, 2016
食事を終えてオフィスに戻ると、同僚のアビさん(ムスリムインドネシア人)が
さっき屋台でナシラメス食べてやろ~
となにやら絡んできました。
いやぁ、けーかんさんにナシチャンプルの実食レポートを頼まれたから…
と返したところ、
あれ、ナシチャンプルちゃうで(アビさんのセリフそのまま)
と寝ぼけたことを言っているので、
いやいや、ご飯におかずをぶっかけて、誰がどう見てもナシチャンプルだろうに!
じゃあ、朝のナシウドゥックは何なんじゃい!!
とどうでもいい押し問答を繰り返していました。
どうもインドネシア人はナシチャンプルを
晴れの日の高級料理
と思ってるようですね。
たしかに、
インドネシアのお祝い料理はナシクニンチャンプルが多いのですが。
では、
ホンモノのナシチャンプルは高級レストランじゃないの?
とアビさんに聞くと、
いや、あるで。ほな今夜案内しますわ。
と言うので付いていくことにしました。
※続きは動画を見てね!
↓
ジャカルタ屋台飯を食べるとき注意すること
ジャカルタ、ナシゴレン屋台のある裏路地。 pic.twitter.com/vrQp7BMNWu
— Nao Nishimiya (@naonishimiya) April 28, 2016
さて、
みなさん気になる「インドネシアの屋台ってお腹痛くならないの説」についてお答えしましょう。
屋台のナシチャンプルは作り置きが基本です。
朝調理して、お昼すぎまで炎天下の道ばたにさらされているので、品質が気になりますよね。
もっとも、私は衛生面は特に気にしない人なので、インドネシアに来てから一度もお腹を壊したことはありません。
しかし、
日本からの旅行者でお腹が弱い人は、屋台で食べる時は鮮度に敏感になったほうがいいでしょうね。
一口食べて違和感を感じる時はすぐに食べるのをやめてください。
日本人の悪いクセで「残すのはお店にわるいから」なんて、無理して完食すると悲劇になりかねません。
なにせ、インドネシアの屋台は食器やスプーンの洗浄もいい加減なので、日本と同じと考えないほうが良いでしょう。
まとめ
予想以上に奥が深かったナシチャンプルの世界、いかがでしたか。
以上見てきたように、
ジャカルタの屋台ワルンテガルで食べたあの料理は、地元の人はナシチャンプルと呼ばないようです。
というか、
名前はなくて、「ご飯」+「おかず名」でしか表現できないらしいです。
名前なんかどうでもいいんでしょうね。
なんでもかんでも名前をつけなければ気がすまない日本人も、インドネシアのゆるさを見習ったほうが良い?!と感じた今日このごろでした。
Sampai jumpa lagi~(ではまた)