こんにちは、アジアン乗り鉄ティンギです。
コロナウイルスの感染拡大はそのまま断食明け「レバラン」を迎えてしまいました。
結果的に「レバラン」の帰省自粛は守られず、ジャカルタ首都圏内に留まった人たちがショッピング施設に殺到して大混雑となっています。
このままいけば大規模な社会制限「PSBB」は再延長になりそうで、私の会社も在宅勤務期間を7月いっぱいまで延長しました。
断食のラマダン期間とPSBBによる店内飲食禁止のダブルパンチで、ジャカルタのほとんどの飲食店は閉店しています。
そんな中、せっかく家にいるなら….と節約生活を始め、5月に一軒家に引っ越してから「外食ゼロ生活」を続けています。
※今住んでいる新居の様子はこちら
↓
インドネシアのコスと一軒家を比較!ジャカルタで部屋の借り方と家賃はいくら?
郊外に引っ越し食材がより安く買えるので、料理に目覚めてしまいました。
案外インドネシア料理は難しい……というか
1人前だけ作る人がいることをローカルのお店は想定していない….
最近はもっぱら日本食や無国籍手抜き料理を作っていましたが、そろそろインドネシア料理が恋しくなってきました。
※ジャカルタのローカル市場にナシゴレンの材料を買いに行った時の動画です。
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というわけで今回は、
ラマダン中のインドネシア・ローカル市場で本場Nasi Gorengの具材の買い方やレシピを解説してナシゴレンをジャカルタの自宅で作ってみます。
Contents
ジャカルタ・ローカル市場の値段相場はいくら?パパイヤと比較
ジャカルタの市民の台所ともいえるローカル市場、パサール。
大手スーパーがあちこちにできてもパサールが地元民に人気の理由は、家の近所にあり値段が安いからです。
パサールの商品は、行商人がパサールスネンやパサールミングーのような中央市場で朝早く仕入れてバイクやトラックで新鮮なまま運ばれます。
ジャカルタの日系スーパーのパパイヤでしか手に入らない大根やホクトのマイタケが並ぶ日もあります。
野菜の値段は重さや仕入れ状況で決まるため比較しにくいですが……
先日パサールの場外市場で
ホクトのブナシメジ
が売ってました。
パパイヤだと、1袋15000ルピア(約105円)から20000ルピア(約140円)くらいしますが、なんとこのローカル市場では
2袋で20000ルピア(約140円)
と言われ驚きました。
冷凍のミックスベジタブルも
20000ルピア(約140円)
で、これもスーパーの半値くらいです。
今がシーズンなのかパイナップルが山積みになっていて、威勢のいいお兄ちゃんの掛け声に釣られるまま買ってしまいました。
パイナップル1個で
10000(約70円)ルピア
です。
あまり、フルーツを買わない私なので、スーパーでいくらで売っているのかわかりません。
パパイヤは、ローカル市場や外資系スーパーに比べて、野菜やお肉は品質の割に良心的な値段設定なので商品によってはローカル市場よりコスパ高いこともあります。
10000ルピアのパイナップル、2~3日放置してから切って食べたら甘くておいしかったですよ。(切るのがめちゃくちゃ面倒くさかったですが)
インドネシアのローカル市場パサールジャヤの場所と行き方
インドネシアにはたくさんのパサールがありますが、中でも自治体が運営する公設市場がおすすめです。
州営パサールジャヤが運営するパサールはジャカルタ市内に約150か所あります。
その中でも、中央市場的役割の大きなパサールが、
- タナアバン
- スネン
- グロドック
- クラマットジャティ
です。
それぞれのパサールには特徴があってたとえばタナアバンは服飾などの布製品、グロドックなら電子部品専門店で有名です。
クラマットジャティは青果卸売市場として有名です。
とはいえ、これらのパサールは巨大でブロック毎に扱っている商品がちがうので歩くのも一苦労です。
それ以外の小規模のパサールは食品・日用品が中心で地域住民に根差しています。
私がよく行くのは南ジャカルタのレンテンアグンのパサールジャヤです。
この市場は通勤鉄道のレンテンアグン駅から徒歩5分と非常に便利です。
スディルマンからデポック、ボゴール方面行きの電車に乗って20分ほどで着きます。
※ジャカルタの電車の乗り方はこちらの動画で解説しています。
↓
ジャカルタ地下鉄(MRT)の乗り方と現在の評判は?路線図・運賃・時刻表を乗り鉄が解説!
進行方向右側(西側)の改札から出て歩道橋を渡るとアンコットが溜まっている道があるのでそこに入ります。
野菜や果物を扱う店がならんでいて、そのまま進んで3分くらいでパサールジャヤの建物が見えてきます。
インドネシアのローカル市場で買い物するときの注意点
ローカル市場は冷房がなく換気も良くないので、パサール内は空気がこもりがちです。
いわゆるコロナの三密の状態ですね。
食材が放つ匂いが蔓延しガチローカルな雰囲気なので、ジャパンスタンダードな人はカルチャーショックを受けるかもしれません。
通路も狭く暗いので貴重品に気を付けなければなりません。
そもそも外国人が来るところではないので、逆に安全とは言えるものの目立ち過ぎは禁物です。
現地人のように買い物をしましょう。
私は外国人と思われていないっぽいのがすこし悲しい今日この頃ですが….
「なんでこの人少量しか買わないの」と不思議に思われているとは思いますが…
また、パサールジャヤの商品に値段は書いていないので、基本「言い値」です。
交渉制というものの、大量買いでなければ言い値に従うしかありません。
そもそもボッタくりのような金額を吹っかけてくることもローカル市場ではあまりないので。
野菜は小分けで買えますが、肉は鶏ならほぼ丸々一羽、牛肉も巨大なブロックにその場で切って売られているので、一人分だとサイズが大きすぎです。
買っても使い切れないし、自分で切り分けなければいけないしめんどくさいです。
鶏はその場で裁くので新鮮なものの冷蔵設備もないので衛生面がやや心配です。
本場ナシゴレンに必要な具材の値段
さて、本題ナシゴレンの作り方です。
ご飯を炒めればなんでもナシゴレンになりますが、狭義のナシゴレンという意味では、
- バワンプティ(ニンニク)
- バワンメラ(紫タマネギ)
- 唐辛子
を炒めることが欠かせません。
これだけでは味が足りないので、
- 塩
- 味の素
- インドネシア料理に欠かせないケチャップマニス
を足します。
それ以外は創意工夫で、
- チキンを使うならチキンエキスのパウダー
- シーフードの場合は中華系のシャンタン
など調味料を加えます。
市販のナシゴレンの素も市場で売っているので、これを使うのが簡単で間違いないかもしれません。
スーパーやコンビニで買っても3000ルピア(20円くらい)で、現地の人もナシゴレンを作るときはナシゴレンの素を使ってます。
ただ今回は本場ナシゴレンということなので、ナシゴレンの素を使わずに、
- バワンプティ(ニンニク)
- バワンメラ(紫タマネギ)
- 唐辛子ペースト(ナシゴレンのおばちゃん直伝のタレ)
をパサールで買いました。
タレは市場のおばちゃんに「ナシゴレンを作りたい」と言ったら
ナシゴレン秘伝のタレ
を調合してくれました。
※おばちゃんのナシゴレンのタレをつかった本場ナシゴレンの作り方を動画で解説しています。
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本場ナシゴレンのティンギー流レシピ
本場ナシゴレンとはいえインドネシア風焼き飯です。
作り方はシンプルで具材を炒めれば完成です。
今回私が使ったナシゴレンの具材はこちらです。
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値段はざっくりですがこんな感じです。
- おばちゃん特製ペースト スプーン2杯 1000ルピア (約7円)
- 鶏肉ささみ(冷凍) 適量 2000ルピア (約14円)
- ミックスベジタブル(冷凍) 適量 500ルピア(約4円)
- タマネギ 適量 500ルピア(約4円)
- 卵 1個 1500ルピア(約11円)
- ご飯 茶碗に軽く1杯 2000ルピア(約14円)
- ケチャップマニス 適量 100ルピア(約1円)
- 塩 適量 100ルピア(約1円)
- 味の素 適量 100ルピア(約1円)
- チキンエキスパウダー適量 100ルピア(約1円)
屋台のナシゴレンも12000ルピア(約85円)くらいなので、本場ナシゴレンのコスパはそこまで良くありませんね。
きっとナシゴレン屋台は大量仕入れなので安いのでしょう。
しかも、どうやっても屋台の味にはなりません。
屋台の味付けが濃すぎるんだと思います….
それよりも以前よく
チキンエキス入りマーガリンを使ったチキンピラフ
を作っていました。
トマトケチャップを混ぜればチキンライスにもなるし、ナシゴレンより正直こっちの方がおいしいです(笑)
また機会があれば特性チキンピラフの作り方も動画にしたいと思います!
まとめ
予想に反してナシゴレンの味を出すのは難しかったです。
屋台のナシゴレンは、謎の粉や謎のペーストを色々と入れていますが果たして何なのでしょう?
今回、パサールで買ったおばちゃん秘伝ペーストを使うとかなり赤色になりました。
屋台のナシゴレンはそんなに赤くないのに..
赤いナシゴレンはインドネシア鉄道の特急車内でかつて売られていた
ナシゴレンパラヒャンガン
にそっくりです。
赤いのに大して辛くなく味も薄い典型的な食堂車のマズいメニューとして人気を集めていたナシゴレンパラヒャンガンです。
やはり、
おばちゃん秘伝のタレに頼るのには限界があるのかもしれません。
日本料理なら、食材がそろえばなんとかなりますがヨソの国の料理を作るのは難しいですね。
嫁に言わせると
「余計なことしないで、市販のパウダー使えよ!」
とのことでした(泣)