こんにちは、アジアン乗り鉄ティンギィです。
新型コロナウイルス、COVID-19の感染拡大は収まる気配がありません。
ここジャカルタでも緊急事態宣言に準じた大規模な社会制限(PSBB)が4月10日から施行されています。
強制的な外出規制ではなく、ジャカルタ市内への通勤も引き続き認められますが、果たしてこの制限がどのように運用されているのか注目されています。
コロナ渦中のジャカルタのパパイヤなどスーパーの在庫状況を動画にまとめました。
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今回は
新型コロナウイルスがインドネシアでいつまで続くか収束見込みをジャカルタのモール・スーパーの在庫状況から見ていきましょう。
Contents
インドネシアのコロナウイルスの現状
インドネシアでの新型コロナウイルスの感染拡大のこれまでの流れをおさらいしましょう。
政府が公式にコロナ感染者を公表したのは3月2日です。
ジャカルタの南側に隣接するデポック市で2名の感染者が出ました。
ジャカルタポストでも報じられていますが、インドネシア政府はこれ以前の患者数の隠蔽を認めています。
国民の混乱を恐れてとのことですが、これが現在の爆発的な感染拡大につながったのかもしれません。
政府の対応はなぁなぁで、もし日本人から感染するのを待って公開したのだとしたら言語道断です。
ともあれ、3月上旬に2名から始まった感染者数はわずか1か月ちょっとで3000人を超えています。
PSBB適用前日の4月9日時点で3293人と公表されている感染者数も、3月下旬から4月上旬にかけて毎週1000人単位での増加を記録しています。
前回の記事でも紹介していますが、外国人の入国規制は強化されたものの、3月下旬時点でジャカルタは普段通りの生活が送れていました。
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新型コロナウイルスのバリ島の感染者数と原因を解説!インドネシアへの日本人の入国制限と空港の現状も
ジョコウィ大統領もクアラルンプールやマニラのゆうな強い外出規制・都市封鎖は行わないとの方針言っていましたが、結果的にこの現状を生み出したとともいえます。
パパイヤなどジャカルタのスーパーの食料品の在庫状況
コロナウイルス感染者は爆発的に増加した一方で、国民の不安をやわらげて混乱を防止するという点で一定の効果が出ています。
インドネシアはちょっとした情勢の変化から大暴動が起きた苦い経験が過去何度かあります。
インドネシア人は噂などに流され扇動されやすいところがあるので、そう考えれば「普段通りの生活を保障する」というジョコウィ大統領の方針もあながち間違っていたともいえません。
結果的に食料品や油、ティッシュペーパーなど日用品の買い占めは全くと言っていいほど発生していないので。
マスクも問題なく手に入れることが出来ますし。
詳しくは動画で紹介していますが、スーパーには十分な在庫が確保されていて生活に不自由はありません。
庶民のパサール(朝市)も平常通り開いており、多くの人でにぎわっています。
日本で買い占めが横行し社会問題になっているのとは対照的です。
ただし、中国からの輸入が制限されているため一部の輸入野菜などの値段が高騰しています。
主にタマネギやニンニクの類です。
パサール(地元市場)では「高くて買う人がいない」という理由でタマネギそのものがありません。
ジャカルタの日本人経営のスーパー「パパイヤ」では日本からの輸入米などが品薄になっていました。
日本からの輸入にもなんらかの規制がかかっているのかもしれませんが、インドネシアは食糧に恵まれた国なので国内生産の食品だけでまかなうことができます。
私も自宅待機で家にいて暇なので、最近は料理することにハマっています(笑)。
ジャカルタの街の様子・道路の渋滞はどうなった?
3月15日のジョコウィ大統領の声明を受けて、ジャカルタ特別州は不要不急の外出を避ける外出自粛要請を出しています。
MRT、トランスジャカルタの本数、運行時間帯にも大幅な制限を加え、すでに休校となっている学校に加え公務員も在宅勤務になっています。
それ以外は多くの企業が営業を続けているので、外出自粛要請は形だけで道路は大渋滞、電車、バスも大混雑でした。
そこで、3月20日に改めてジャカルタ特別州のアニス知事は
「新型コロナウイルス感染災害緊急対応のフェーズ」
を宣言し、企業活動の一時停止と在宅勤務を求めました。
この時点でジャカルタ市内の車が減り通勤時間帯の電車やバスの混雑もすくなくなり、在宅勤務も徐々に浸透してきたのか3月末には街中は閑散としてきました。
日系企業もこの頃から閉鎖する会社が増え、スナヤンなど日本人が多いオフィスビルも最近はひっそりしています。
プラザインドネシア、グランドインドネシアと言った不要不急の高級モールが閉鎖になる一方、客の減少から自主的に閉鎖するスーパーやモールも出始めました。
スターバックスやファストフード店も店内飲食が禁止され、持ち帰り専門になったのもこの頃です。
ジャカルタのコロナウイルス騒動はいつまで続く・収束見込みを検証
日本と同じくコロナウイルスの初動対応に出遅れたインドネシア、今後もしばらく感染者の拡大は止まらないと見ています。
4月10日からのPSBBがどこまでの強制力を持つのか注目点されています。
ジャカルタPSBBについてはこちらの記事で解説しています。
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コロナウイルス・インドネシア最新情報「大規模な社会的制限」(PSBB)の意味・期間・対象地域は?都市封鎖(ロックダウン)との違い・規制内容・罰則など暴動の可能性を踏まえて解説!
そして、インドネシア政府が心配しているのレバラン時期の対応です。
レバラン期間はジャカルタで働く多くの人が故郷に帰ります。
ジャカルタからインドネシアの地方へコロナウイルスが拡散されるおそれがあります。
一部の大学では今学期の開講を諦めて8月まで閉鎖するところも出始めています。
先を読むのは不可能な現状ですが、インドネシアの市民任せのコロナウイルス対策では夏までの早期の収束は難しいでしょう。
まとめ
まずはPSBBでどこまで感染者の拡大が食い止められるかです。
そしてコロナが収まったとしてもインドネシアルピアは暴落しているので、経済への影響は必至です。
果たしてどうなるか、半年先の予想も全くつかない状況になってしまいました。
コロナ渦中のジャカルタのパパイヤなどスーパーの在庫状況を動画にまとめました。
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