こんにちは。
バリ島在住のアイーです。
「NO」と直接的な言い方を避けがちな日本人…
身の危険を感じた時や、不快な事をされた時は「いやです」「やめて」とはっきり伝えることが海外生活では特に大切です。
バリやジャカルタなどインドネシアで、お店の人に勧められるまま欲しくないものを買ってしまったり、ぼったくられた経験がある人もいるのではないでしょうか。
そんなことにならないよう今回は、
インドネシア語で承諾や拒否の言い方(「もちろん」「いやです」「やめて」)を確認します。
※インドネシア語の承諾・拒否の表現・発音を動画にまとめています。
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Contents
インドネシア語で承諾のいろいろな言い方
まずはインドネシア語で承認するときに使う表現から見ていきましょう。
- ya (イヤ) はい
- tentu / tentu saja (トアントゥ / トアントゥサジャ) もちろん
- siap(シアップ) 了解、わかった
- baiklah (バイクラ) かしこまりました
では、それぞれの言葉の使い方を解説していきます。
ya(イヤ) はい
英語で「yes」です。
簡単な承認の返事です。
注意しなければいけないことは、インドネシア語初心者が使う場合は問題ないものの現地の人同士の会話で何か頼まれた時「ya」とだけ返事するのはぶっきら棒な印象を相手に与えます。
tentu / tentu saja (トゥントゥ / トゥントゥサジャ) もちろん
英語で「of course」です。
お願いごとを承認するによく使われる表現です。
tentuとtentu sajaは同じ意味ですが、tentuの後ろにsajaを付ければより丁寧な言い方になります。
- 「Tolong bantu aku. (ちょっと手伝ってくれない)」
- 「tentu (もちろん)」
とか
- 「Pinjamkan aku korek api. (ライター貸してくれませんか)」
- 「tentu saja(いいですよ。)」
といった感じで使います。
siap(シアップ) 了解です
英語で「alright」
どこかへ出かける時や、食事に誘われて承諾するときに使います。
- 「Mari kita pergi ke pantai. (ビーチへ行かない)」
- 「siap!(いいね!)」
- 「Ayo kita makan. (ご飯食べに行こうよ)」
- 「siap(いいね、行こう)」
といった感じです。
baiklah (バイクラ) 了解です、わかりました
baiklahはsiapと同じ意味で、同じ場面で使えます。
Siapより丁寧な言い方ですが、友人同士、家族同士など親しい人にも使っても不自然ではありません。
インドネシア語で「やめて」など拒否の言葉
では、次は否定や拒否のインドネシア語の表現を見ていきましょう。
- bukan (ブカン) いいえ
- tidak (ティダッ) 嫌
- jangan (ジャガン) やめて
下に行くほど表現がキツクなります。
bukan (ブカン) いいえ
英語で「no」です。
否定するときに使う言葉です。
- 「Ini HP kamu? (これ、あなたのスマホ?)」
- 「bukan(いいえ)」
といった感じで使います。
tidak (ティダッ) 嫌だ
これも英語で「no」です。
tidakは拒否する時に使います。
明らかに怪しげな人に声をかけられて断る時や、高価なものを買わされそうになった時に使えます。
ただし!「tidak」とだけ言うと、少々言い方がキツイので、相手の機嫌を損ねかねません。
なので、tidakの後に、
terima kasih(トゥリマ カスィー)(インドネシア語でありがとう)
を付けることで表現をやわらかくすることができます。
英語でいうと「no thanks」です。
- 「Ayo main sekarang. (今から、遊びに行こうよ)」(怪しげな人に声をかけられた)
- 「tidak, terima kasih(いいえ、結構です。)」
jangan (ジャガン) やめて
英語で「don’t、not」
janganはかなりキツめの拒否の言葉です。
無理やり何かをさせられそうになったり、腕をつかまれたり、身の危険を感じた時に使います。
相当キツイ言い方なので、緊急時に使うようにしましょう。
ちなみに、jaganの後に、いろいろな動詞をつけることができます。
たとえば、
「触らないで」→「jagan sentuh」(ジャガン スントゥー)
「そんなこと言わないで」→「jagan bilang itu」(ジャガン ビラン イトゥ)
さらに、Maaf を使うと相手を傷つけることなく断ることができます。
拒否表現の
Mohon maaf(モホン マアフ) 申し訳ありません
を使えばより丁寧です。
※インドネシア語の承諾・拒否の表現・発音を動画にまとめています。
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承諾でも拒否でもないあいまいな表現(tidak apa apaなど)
承認でも拒否でもないあいまいな表現のインドネシア語を見ていきましょう。
インドネシア語ネイティブのバリ人の旦那に聞いたところ、あまりないとのこと….
嫌なこと、断る時は、「NO」と言うと言っていました。
しかし、言い方がきつくならないように必ず語尾に「terima kasih(トゥリマ カスィー)」(ありがとう)をつけるそうです。
上記でも解説したように
「tidak, terima kasih」(いいえ、結構です)
といった感じで。
日本語だと、承認でも拒否でもないあいまいな表現は「大丈夫」がありますが、インドネシア語で「大丈夫」は
tidak apa apa(ティダッ アパ アパ)
と言います。
この言葉は英語で言うと「fine」で、
「Apa kabar?(調子どう?)」と聞かれて、「tidak apa apa(まあまあかな)」と答えます。
インドネシアと日本の承諾・拒否のちがい・温度差
インドネシア語と日本語の承認・拒否の違い、温度差ですが、英語と日本語ほど違いません。
インドネシア人はシャイな人が多いので直接的な表現を避けたがります。
この点は日本人と似ています。
拒否する時は「NO」とは言うけれども、ほとんどの場合terima kasihを語尾につけます。
そうすることで、やんわりと断ることができます。
しかし、一つ違う点として、断られた側のインドネシア人は特に何とも思っていないということ。
というのも、私達、日本人は何か勧められて断ると相手に申し訳ないという気持ちになり、相手の機嫌を伺いがちです。
しかし、インドネシア人は断られても「あ、そう。」という感じで特に気にしないので、断ったからと言って気にすることもないしそれで嫌われるなんてことはありません。
なので断る時はきっぱりと断りましょう。
ただし、必ず最後にterima kasihとつけることを忘れずに。
インドネシア語の承諾・拒否の会話
最後に、実際の承認と拒否の会話を見ていきましょう。
まずは承認の会話から
Saya mau masak makan malam sekarang.
(サヤ マウ マサッ マカン マラン セカラン)
Apakah kamu bisa membantu saya?
(アパカ カム ビサ メバンブトゥ サヤ)
(今から夕食作るんだけど、手伝ってくれない?)
tentu saja!
(トゥントゥ サジャ)
(もちろん!)
mari kita pergi minum ke pantai
(マリ キタ プルギィ ミヌム カ パンタイ)
(今からビーチでビール飲もうよ!)
siap! Ayo!
(シアップ!アヨ!)
(いいね!行こう!)
拒否の会話
Ah..Kamu sangat manis. Mari kita pergi bersama ke pantai
(アー、カム サンガッ マニス
マリ キタ ペルギィ バルサマ カ パンタイ)
(君、可愛いね。一緒にビーチで話さない?)
Tidak,terima kasih」
(ティダッ、トゥリマ カスィー)
(いいえ、結構です。)
Aksesoris ini sangat murah,
Hanya Rp500.000
(アクセサリー イニ サンガッ ムラッ、
ハンニャ 500000 ルピア)
(このアクセサリー安いよ。500万ルピアでどう?)
Tidak ,terima kasih.
Itu mahal.
(ティダッ、トゥリマ カスィー、イトゥ マハル)
(いいえ、結構です。高いよ。)
まとめ
いかがでしたか。
今回はインドネシア語の承認と拒否の言い方について解説しました。
他にもインドネシア語の承認・拒否の表現はいろいろありますが、日常会話でよく使う簡単な言葉について見てきました。
もう一度、それぞれの言葉をおさらいしておきましょう。
- 承認の言葉「iya」「tentu saja」「siap」「baiklah」
- 拒否の言葉「bukan」「tidak」「jangan」
会話内容や、シチュエーションによって使う言葉が異なるので、適切な場面で適切な言葉が言えるよう、単語だけではなく、使い方もぜひ覚えてみてください。
※インドネシア語の承諾・拒否の表現・発音を動画にまとめています。
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