Selamat siang!
インドネシア国旗がモナコの国旗と見分けがつかないくらい似ていることをご存知ですか?
そう、
ぱっと見では違いがまったくわからないんです。
実はほかにも、
ポーランドの国旗もインドネシア国旗とそっくりです。
なぜ似た国旗がこんなにたくさん存在するのでしょうか?
というわけで今回は、
インドネシアとモナコの国旗が似てる理由とポーランドの万国旗との違いなどを画像で検証してみました!
Contents
インドネシアとモナコの国旗のちがいは?
さっそくですが、
これどこの国旗かわかりますか?
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正解はインドネシア国旗です。
つづいてこちらは…
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……ん、
えっ、さっきのと同じじゃないの….?
って思いますよね。
でもこれインドネシアの国旗じゃなくてモナコの国旗なんです。
パッと見まったく見分けがつきません。
一見すると同じに見える二つの国旗ですが、こうして並べてみるとちがいが分かります。
そう、
色や柄はまったく同じでも、サイズだけちがうんです。
インドネシアの国旗の縦横の比率が2:3なのに対してモナコの国旗は4:5です。
ふぅっ……
これじゃ見分けがつかないわけですよ。
しかし、
この二つの国旗、どうしてこんなにそっくりなのでしょう?
その理由が気になったので、旗の歴史的背景や由来などを調べてみました。
インドネシアの国旗の意味と由来は?
まずは紅白の意味から。
インドネシア国旗の赤と白はインドネシア人にとって特別な意味があるようです。
- 赤:勇気と情熱
- 白:真実と聖なる心
を表現しているといわれています。
また、
- 赤:人間の肉体
- 白:精神
を表し、二色がそろうことでインドネシアが完成するともいわれています。
マジャパヒト王国の旗
そもそもインドネシアの紅白旗は、13世紀に東ジャワを中心に勢力を振るったマジャパヒト王国のシンボルカラーに由来するそうです。
マジャパヒト以前のクディリ王朝でも紅白の旗が使われており、その歴史はそうとう古いようです。
また、
一説には母なる大地(赤)、父なる空(白)というオーストロネシア系諸族の神話学に由来するともいわれています。
その他にも、インドネシアの宗主国だったオランダの国旗をベースにして、そこから青をカットしたという説もありますが真偽のほどは定かではありません。
ほかにも紅白旗はインドネシア各地で時代を超えて使われてきました。
19世紀末にオランダの植民地支配に抵抗したスマトラのバタック人最後の王シシンマンガラジャ12世も紅白旗を使っていますし、南スラウェシのボネ王家のシンボルカラーも赤と白です。
オランダのインドネシア支配に抵抗したジャワ戦争(1825-1830)のときディポヌゴロ王子も紅白旗を使い、その後1928年にインドネシアの連合旗として復活しました。
しかしこのときは、宗主国であるオランダに紅白旗の使用を禁止されています。
1945年にインドネシアが独立すると紅白旗が正式な国旗として採用され現在にいたっています。
モナコの国旗の意味と由来は?
つづいて、
モナコの国旗の由来をみてみましょう。
モナコは、フランスとイタリアに接した地中海沿岸の都市国家です。
世界で2番目に小さい国であり、カジノやF1グランプリで有名な観光国です。
現在のモナコの国旗は1881年シャルル3世の時代に採用されました。
紅白旗は1933年以来、大公家であるグリマルディ家の伝統色だったようですが、それ以外のくわしい歴史や色の意味などは分かっていません。
これらの歴史的経緯から見ても、インドネシア国旗とモナコ国旗が似ている理由は特になく、偶然の一致といえるでしょう。
ちなみに、
インドネシアが第二次大戦後紅白旗を採用したとき、モナコはインドネシアに国旗のデザインを変えるよう要請しましたが、インドネシア側が拒否して現在にいたっています。
ポーランドの国旗の意味と由来は?
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つづいてはコチラ、ポーランドの国旗です。
ポーランドの国旗もインドネシア国旗とそっくりで、最近日本の友人からそんな話題を振られ
て気になって気になって…。
たしかに、インドネシアに在住して6年たちますが、そのことは知らなかったので、改めて紐解いてみると、 『ポーランドとインドネシアの国旗が似ている理由は謎だ』 につつまれていることがわかりました。
インドネシアやモナコの国旗をさかさまにすればポーランドの国旗になりますが、インドネシア国旗を間違えて逆さまにしたわけではありません。
つまり、
上が白色で下が赤色ですね。
そしてサイズもちがいます。
ポーランド国旗の縦横の比率は5:8でインドネシアともモナコとも異なります。
しかし、
国連やオリンピックのときは各国の国旗は縦横比2:3に統一されるので、インドネシアとモナコの国旗は全く同じになり、ポーランドの国旗は上下が反対なだけとなります。
ポーランドの国旗の意味は、
- 白色:尊厳
- 赤色:自由
を表しているといわれています。
赤の自由の意味はインドネシアと一緒ですね。
ポーランド国旗は第一次世界大戦後の1919年に国旗に制定されました。
伝説によれば6世紀に現在のポーランドにポラニエ国を建国したレフ王が、旅の途中で一羽の白鷺が夕日を背景に翼を広げるのを見てその神々しい姿に感動し、鷺を紋章に入れたのが国旗の由来といわれています。
19世紀の独立運動中に現在の国旗の意味に変わったそうです。
シンガポールの国旗もすこし似ている?!
シンガポールの国旗は紅白旗に三日月と5つの星を加えたデザインです。
赤色の色合いもすこし違うような気がしますが、
シンガポール国旗の赤色は親愛と平等、白は純粋さと美徳を表しているそうです。
国旗の制定当時、国内の共産党員に配慮して入れられた五つの星はそれぞれ進歩、正義、平等、平和、民主を意味しています。
そして、
イスラム教徒の要望から取り入れた三日月は新生シンガポールの発展を支えるという意味が込められています。
現在の国旗は1959年シンガポールがイギリスから自治権を獲得したときつくられ、1965年にシンガポールがマレーシア連邦から分離独立したとき、それまで自治州の旗だったものを改めて国旗に制定しました。
シンガポールの国旗は星や月などのオリジナルのデザインが加えられているので、まちがいようがないですよね。
国旗に一番多く使われている色は?
今回いろいろ国旗のことを調べているうちに気付いたことは、ほとんどの国旗に赤色か白色が使われていることです。
国旗に一番多く使われている色は、赤色で、続いて白色でした。
赤と白の2色だけの国旗は先ほどの4カ国の他のもカナダやスイスなど数カ国あります。
もちろん日本の国旗、日の丸も色合いは紅白二色ですよね。
反対に国旗に一番使われない色は何色がご存知ですか?
紫です。
その理由は、100年前までは紫の染料はとても高かったので、経済的理由からどこの国も使いたがらなかったようです。
まとめ
いかがでしたか?
遠くはなれたインドネシアとモナコの国旗がほぼ同じなのはどうやら単なる偶然のようです。
人間の本能から赤色と白色は特に好まれる色なのかもしれませんね。
しかし、
デザインが同じだとしても、国旗には国のプライドがかかっているだけに簡単に変えられないでしょう。両国とも今の旗をおたがいに大切にしていくしかないのかな~と感じた今日このごろでした。
Sampai jumpa lagi!